住宅ローンやお金のこと 2023/06/09
住宅ローンの選び方~初心者にも見てほしいポイントまとめ
家づくりを計画するなかで、住宅ローンの選び方は大変重要です。でもどのように選んだら良いのか、はじめてのことだとわからないことばかりですよね。
そこで今回は、住宅ローン選びの基本となる金利や返済方法、諸費用や保険、そしてシミュレーション活用方法をわかりやすく解説します。これらのポイントを押さえた上で金融機関や銀行、保険会社と相談し、自分に適したプランを選びましょう。
ぜひこちらの記事を参考にして、理想の住まいを建てるための第一歩を踏み出してください。
Contents
住宅ローンとは?
住宅ローンとは、住宅を購入するために銀行や金融機関から借りるお金のことです。住宅を購入するために全額を一度に支払うことは難しいため、多くの人が住宅ローンを利用します。
住宅の価格の一部を先に支払い、残りの金額を長い期間(通常は35年~40年)で返済する方法が一般的です。
住宅ローンの特徴は次のとおりです。
- 借りるお金
住宅ローンを使って住宅を購入できます。借りる金額は住宅の価格から頭金を引いた残りの額です。(頭金なしでフルローンを組むという場合もあります。)
- 金利
ローンを借りる際に、銀行や金融機関から借りたお金に対して金利を支払う必要があります。
金利はローンの種類によって異なり、固定金利(一定期間中は変動しない)や変動金利(市場に応じて変動)などがあります。
- 返済期間
住宅ローンは通常、数十年にわたる長期の契約です。
返済期間はローン残高を分割して返済するため月々の返済額を抑えられますが、全体の利息支払額が増えることがあります。
- 返済方法
返済方法には、元金均等返済(元金を均等に返済)や元利均等返済(元利を均等に返済)などがあります。自分の状況に合った方法を選ぶことが重要です。
- 担保
住宅ローンは、購入した住宅を担保として提供します。これは借金を返済しない場合、銀行が住宅を差し押さえてしまう可能性があることを意味します。
住宅ローンの利用には、借金を負うという責任を理解すること、返済計画をしっかり立てることが不可欠です。
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住宅ローンの選び方のポイント
住宅ローンを選ぶ際には、金利タイプや返済方法をしっかり理解しましょう。各金融機関や保険会社が提供している住宅ローンの特徴や条件を比較し、自分に合ったプランを検討すると良いでしょう。
金利タイプを理解しよう - 固定金利と変動金利の特徴
住宅ローンの金利タイプには、固定金利と変動金利があります。
固定金利は契約期間中に金利が変わらず一定であるため、金利上昇リスクを避けることができます。ただし、金利が下がった場合には、その恩恵を受けられません。
変動金利は、金融市場の動向によって金利が上下します。金利が下がれば返済額も減る可能性がありますが、逆に上昇すれば返済額も増えるリスクがあるということです。
金利の動向を見ながら、適切な時期に固定金利に切り替えることも検討できます。
金利タイプ選びのポイントは、自分のリスク許容度や金利の見通しを考慮し、慎重に検討することです。
返済方法の選び方 - 毎月の負担と将来のリスクを考慮
住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元本均等返済があります。
元利均等返済は毎月の返済額が一定で、最初のうちは利息に対する返済の割合が大きいのが特徴です。徐々に利息に対する支払い割合は減り、元本に対する支払い割合が増えていきます。
返済額が毎月均等なので総返済額を予測しやすく、将来の返済負担も計画しやすいでしょう。
元本均等返済は、毎月の返済額のうち元本に対する返済額が一定になる方式です。残債が減っていくため、残債に基づいて計算される利息は減少していき、総支払利息が元利均等返済よりも少なくなります。
ただし、最初のうちは返済額が大きく、負担が重くなることが考えられます。
返済方法を選ぶ際には、毎月の返済負担や総支払額を比較検討し、将来のリスクを考慮して適切なプランを選びましょう。
住宅ローンの審査基準
住宅ローンの審査基準は、銀行や金融機関が借り手(申し込み者)に貸し付ける際に確認するポイントです。一般的に以下のような基準で審査されます。
- 信用スコア
信用スコアは、過去の金融取引やローンの返済履歴に基づいて計算される数値です。高い信用スコアを持つと、審査が有利に進みます。
滞納や遅延があると信用スコアが低くなり、審査が難しくなります。
- 収入
重要なのは、安定した収入があること。通常、返済額が収入の一定割合を超えないように審査されます。
収入の証明が必要で、正規雇用や自営業など、収入の源を示す書類が必要です。
- 借入履歴
他のローンやクレジットカードの借入履歴も審査に影響します。過去に多くの借入を持っている場合、審査が難しくなることがあります。
- 頭金
自己資金として用意する頭金の額も考慮されます。頭金が多ければローンの貸し付けリスクが低減するため、審査が通りやすくなることがあります。
- 雇用履歴
安定した雇用履歴も審査基準の一部です。長期間同じ職場で働いている場合、信頼性が高まります。
- 年齢と健康状態
一般的に、未成年者には住宅ローンを提供しないことが多いです。また、高齢者への融資に対する考慮や、健康保険の有無を確認されることがあります。
- その他の負債
既存のローンやクレジットカードの支払い、子どもの学費など、その他の負債も考慮されます。返済能力を判断する材料となります。
住宅ローンの具体的な審査基準は銀行や金融機関によって異なります。審査を通過するためには、信用スコアを維持し、安定した収入を持ち、財務状況を整理することが大切です。
諸費用と保険に目を向ける - 契約時の注意点と保障内容の確認
住宅ローンを選ぶ際は、金利や返済期間だけでなく、諸費用や保険にも目を向けることが大切です。契約時には、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 金融機関ごとの手数料や登録費用の違いを検討する
- 団体信用生命保険に加入する際の保障内容や料金をチェックする
これらを押さえておくことで、無理のない返済計画を立てることが可能です。万が一のリスクにも備えられるため、安心して住宅ローンを利用できますね。
費用に惑わされず選ぶ - 手数料や登録費を検討する
住宅ローンを組む際には、金利や返済方法だけでなく、手数料や登録費も比較して検討しましょう。これらの費用は金融機関ごとに異なりますので、注意が必要です。
たとえば、一般的には銀行系の手数料が安く、信販系が高い傾向にあります。また、固定金利型の場合は、金利上昇リスクを回避するため、変動金利型に比べて手数料が高く設定されていることが多いです。
これらを比較検討することで、無理のない返済計画を立てられる上に、余計な費用を抑えることができます。
万が一の備え - 団体信用生命保険の保障内容をチェック
住宅ローンで借り入れをする際、団体信用生命保険に加入することが一般的です。これは借り手が死亡や疾病などで働けなくなった場合に、保険金が支払われることで、残された家族の負担を軽減するための保険です。
保障内容や保険料は金融機関ごとに異なるため、加入前にしっかりと確認しましょう。また、保険料は借り手の年齢や健康状態によって変わることがありますので、自分に適したプランを選ぶことが大切です。
住宅ローンの全期間を通して安心して返済を続けるためにも、団体信用生命保険の保障内容や保険料のチェックは欠かせません。
借りられる額、返済プランをシミュレーション
自分に適したプランを見つけるためにも、住宅ローンシミュレーションを活用しましょう。
まずは金融機関や銀行が提供するさまざまな住宅ローンの金利や特徴を比較し、自分が希望する返済期間や金額を設定します。
次に、固定金利と変動金利を検討します。それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、自分にとって適した金利タイプを選択しましょう。さらに返済プランや保険加入の有無を比較することで、自分の生活設計に合ったプランを見つけ出すことができます。
最後に、選んだプランに基づいて一定期間ごとの返済金額や金利の変動をシミュレーションし、将来的にも安心して返済が続けられるかどうかを確認してください。
住宅ローンシミュレーションを活用することで、自分に適したローンプランを見つけることができるでしょう。
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まとめ
住宅ローン選びを失敗しないためにも、まずは住宅ローンシミュレーションを活用して、自分に適したプランを見つけるところから始めると良いでしょう。そして、今回の記事で解説してきた条件設定と比較方法を用いて、金利や返済プラン、保険加入の有無などを検討しましょう。
自分で比較検討するのは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は「プロに相談する」というのも一つの手段です。
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WriterCOZY Life Plus 編集部
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