新築一戸建てのCOZY公式

MENUを閉じる

家づくり 2023/03/10

バリアフリー住宅とは?平屋だと後も安心?間取りのコツをご紹介

バリアフリー住宅とは、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代の方が、安心・安全に危険性の無い暮らしができる住まいのことです。国土交通省でも「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」というものがあり、その住まいに対する考え方は国も方針を定めています。

法律には高齢者、障害者等とありますが、一般的な住まいでは、高齢者はもちろん子どもや家族が安全に暮らせることを前提としなければいけないでしょう。

例えば、お腹に赤ちゃんのいる母親がつまづいて転んでも危ないですよね。子どもも転落事故などを起こすケースがあります。

このように、住まいの安全性を考えることで、家族全員が安心して暮らせ、高齢者や老後を迎えた夫婦も暮らしやすい住まいとなります

そこで今回は、「どこを安全にしたらいいの?」という視点から、バリアフリー住宅について考えていきましょう。

バリアフリー住宅とは

幅広い世代の方が、安心・安全に危険性の無い暮らしができる住まい

住宅の安全性を前提として、暮らしやすく安心な住まいのことをバリアフリー住宅といいます。

具体的には以下のようなポイントがあります

  • LDKやドアなどの入り口は段差を無くす
  • 入口は主に引き戸とし、車いすでも入りやすくする
  • 廊下などは間口を広くし、車いすでも移動しやすくする
  • 廊下に手すりを付ける
  • 車いすでも行きやすいトイレや水回りスペース
  • 玄関に手すり、靴の脱ぎ履きがしやすいようベンチなどを設ける
  • 玄関にスロープを設ける

他にも検討する部分はありますが、大きく考えると上記のようになります。

車いす生活でも不便のない住まいであることが、バリアフリー住宅の条件となります。

▼▼家づくりをお考えの方へ▼▼

平屋との相性は?

階段が無いのでバリアフリー住宅に向いています

平屋はワンフロアで動線のよい間取りを実現しやすく、階段が無いので、バリアフリー住宅とは相性が良いと言えます。老後のことを考えてマイホームづくりを検討するときは、平屋+バリアフリーで考えていくと、安心の住まいとなるでしょう。

ポイントは先ほどご紹介したように、間口の広い廊下や入口、スロープと手すりのある玄関、さらに車いすでも使いやすいトイレや水回りスペースです。

水回りスペースなどは仕切らず、オープンにしても良いですね。そうすることで移動がしやすくなりますし、扉をいちいち開ける必要も無くなります。

平屋で暮らす家族構成にもよりますが、夫婦だけの場合は開放的にすることで、暮らしも便利になります。またお子さんと高齢者の方がいるご家族の場合は、トイレを2か所にしておくと、お互いに利用しやすくなります。

平屋はデッドスペースが無く、階段もありませんので、バリアフリー住宅のプランを考えやすい住まいと言えるでしょう。

バリアフリー住宅は二世帯・多世帯におすすめ

親子での二世帯住宅の場合はバリアフリー住宅でプランを

二世帯、多世帯の場合は高齢者も一緒の住まいとなるため、最初からバリアフリーで考えると良いでしょう。

バリアフリーは高齢者だけの安全を守るものではありません。二世帯・多世帯住宅には完全分離型、同居方など暮らし方のスタイルはありますが、より安心して暮らすためにも、ポイントを押さえてバリアフリー住宅を計画しましょう。

完全同居型の場合、トイレは2か所にしたい

高齢者が家族にいる場合、トイレは車いす対応のプランと一般的なプランの2パターンがあると、お互いに利用しやすくなります。

平屋でバリアフリー住宅を建てるときはプライバシーの確保もポイント

平屋での二世帯、多世帯の暮らしでは、各世帯のプライバシーも確保したいものです。じっくりと工夫をしてプランニングするのが重要です。

バリアフリー住宅のメリット・デメリット

家族皆が安心のメリット

バリアフリー住宅のメリットは、高齢者も、子どもや若い夫婦も安全に暮らせることです。家の中の事故を防止することは、高齢者に限らず暮らす家族全員の安心となります。

また老後を見据えた住まいにもなりますので、いずれ夫婦だけになってものんびりと暮らすことができるでしょう。

高齢者がいる場合は介護のしやすさも見据えてプランできる

家族に高齢者がいる場合はバリアフリー住宅だと特に暮らしやすく、ゆとりの毎日を過ごすことができます。今後のことも考えて、介護という状況になったときも考慮しておけば、その時に慌てずに済みます。

人は誰でも年齢を重ねていきますので、そうした将来的なことも踏まえるとバリアフリー住宅は誰もが暮らしやすい住まいと言えます。

▼▼家づくりをお考えの方へ▼▼

 

では逆にデメリットも見ていきましょう。

敷地にゆとりが無い場合は居室が狭くなりがち

バリアフリー住宅のデメリットとしては、玄関前にはスロープの設置、室内は廊下を広くしたり、水回りの間口を広くしたり、スペースにも車いすでも使えるゆとりが必要になります。

それなりの面積を取ることになりますので、居室にしわ寄せがいくかもしれません。そこを回避するためにも、ある程度広い敷地が必要となります。

トイレがひとつの場合

トイレが1か所の場合は、高齢者はどうしても時間がかかりますので、他の家族の待つ時間が長くなることもあるでしょう。
トイレは車いす用をひとつ、普通のトイレをひとつが理想的です。ですがそうなると費用もかかりますので、予算を用意できるかどうかも重要です。
現在の家族に高齢者がいない場合でも、いずれこうした問題は出てきますので、事前にそこも踏まえてトイレの広さを検討しておきましょう。

平屋バリアフリー住宅の間取りについて

リビング・ダイニングは段差を無くす

家族が最も長く過ごすスペースであるリビングやダイニングは、段差がないのが大前提です。段差や出っ張りにつまずく、置いてあるものに引っかかるといった転倒事故は多いので、リビング・ダイニングは段差のないフラットな床にすることで、転倒などの事故のリスクを軽減できます。
車いすを使用する方がいれば、テーブルの高さも考えましょう。
ソファ、テーブル、車いすとテーブルの配置を考えてください。一般的に車いすに適したテーブルの高さは70cmと言われています。

滑りやすい素材などにも注意をする

リビング・ダイニング・キッチンや廊下などの床材も、滑って転倒をしないように滑りにくい素材を選択しましょう。
これは水回りスペースや浴室でも同じことが言え、床材は滑りにくいもの、仮に転んでもケガをしないようなクッション性の高いものを選びましょう。

キッチンは車いすでも使いやすい高さに

高齢になると立ったままの作業が厳しくなるかもしれませんので、椅子を置く場所をつくり、座ってキッチン作業ができるようにしましょう。

座って作業ができるのは便利なので、若い方でも疲れたときに座れるキッチンだとかなり使いやすくなります。

洗濯物などは車いすでも畳めるようなカウンター

水回りスペースの入り口は車いす対応とし、洗濯物も自分で畳めるようなカウンターがあると便利です。

また畳んだ衣類を自分の部屋まで持って行けるような動線にすると、より使い勝手の良い水回りスペースになります。

室内の温度差を無くす

浴室に入って、温度差でヒートショックを起こすケースもあります。ヒートショックとは、温度差による血圧の急激な変動によりめまいや失神、不整脈、心筋梗塞などの疾患が起こることです。

浴室暖房換気扇などを設置し、浴室内も暖かくしておくことで、こうした状況を防ぐこともできます。

このように室内の温度差を無くすこともバリアフリーのひとつのポイントになります。

▼▼家づくりをお考えの方へ▼▼

トイレは寝室の近くに

車いす対応のトイレは寝室の近くに配置しましょう。

寝室とトイレを隣り合わせにし、寝室からも行けるように内戸を設けておくと、より行きやすくなります。

玄関には手すり、スロープ、歩行器の置き場も

車いすの予備や、外出用、室内用で車いすを分けている場合などの保管場所があると便利です。玄関土間に車いす保管用のクローゼットを設けましょう。

また、玄関ドアの外、玄関土間からホールまでにスロープを設置すれば、車いすでも1人で出入りができるようになります。玄関と玄関ホールも工夫しましょう。

まとめ

以上、平屋のバリアフリー住宅について考えてきました。

階段の無い平屋はバリアフリー住宅に向いています。ただしある程度の敷地が必要なことなど、考えないといけない部分もありますね。

ですが、家族が安心して暮らせるバリアフリー住宅。自治体によっては助成金などもありますので、予算を生かして、快適なバリアフリー住宅を実現してください。

▶COZYの「住まいづくり相談」

▶COZY公式をもっと詳しく見る

家づくりを検討中の方におすすめの記事

WriterCOZY Life Plus 編集部

「家は、シンプルでいい」これから理想のお家づくりを始めるみなさんに、COZY Life Plus 編集部がお役立ち情報をお届けします!

Writter