家づくり 2024/07/10
坪単価とは?正しく活用して賢い家づくりを
家づくりをはじめるとき、ハウスメーカーや工務店などいろいろな会社がある中、各社の価格や施工品質を比較したいと思うはず。
そんなときに役立つのが、坪単価です。
坪単価とはどのようなものかご存知でしょうか。
今回こちらの記事では、坪単価とは何かというところから、その活用方法を解説していきます。坪単価の役割やハウスメーカーと工務店の坪単価の違い、地域別の相場、さらに賢い家づくりのためのポイントもご紹介します。
坪単価を理解して正しく活用すると、無駄のない家づくりを進められるはず。あなたの家づくりにもきっと役立つと思いますので、ぜひご一読ください。
Contents
坪単価を理解して賢い家づくりを
家づくりを検討する際、費用面での大きなポイントとなるのが坪単価です。
坪単価を理解することで、住宅価格の比較検討がしやすくなり、無駄のない家づくりに繋がります。
まず、坪単価とは何かを把握し、それが家づくりの費用計算にどのように役立つのかを見ていきましょう。
さらに、ハウスメーカーと工務店の坪単価の違いや相場を理解し、自分に合った建築会社を選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
そもそも坪単価とは何か
坪単価とは、建物の1坪(約3.3㎡)あたりの価格のこと。建築業界で広く使われる単位で、住宅の建築費用を比較するための基準となります。
坪単価は建物の本体価格をその床面積で割ることで算出されるため、価格の違いや節約ポイントを把握しやすくなります。
ただし、複数の会社やプランを坪単価で比較検討するには注意点も。後半で詳しく解説しますので、ご確認ください。
費用計算をわかりやすくする坪単価
坪単価は、建物の建築費用を見積もる際の基準となります。住宅を建てる際に坪単価がわかると、建築費用が計算しやすくなるんです。
具体的には以下のような利点があります。
- 複数の建築会社やプランを比較しやすくなる
- 予算の確認や把握が容易になる
- 施工方法や設計による価格差を理解しやすくなる
ただし、坪単価だけを見て判断するのは危険です。
施工会社や建材、設備など、すべての条件を踏まえた上で、適切な価格が提示されているか検討しましょう。
ハウスメーカーと工務店の坪単価の違いと相場
ハウスメーカーと工務店では、坪単価の相場が異なります。
ハウスメーカーは全国展開している大手企業が多く、品質やサービスが一定水準で保たれています。坪単価の相場は以下の通りです。
- ローコスト住宅: 50万円前後
- 標準的な住宅: 60万円~80万円
- 高級仕様や特殊デザインの住宅: 90万円以上
一方工務店は地域密着型の企業が多く、地元の特性や顧客のニーズに柔軟に対応したりなど、それぞれの特徴やサービス内容が異なり坪単価にも違いが生じます。
- 標準的な住宅: 50万円~70万円
- 高品質な住宅: 80万円~100万円
これらの相場はあくまで一般的な目安であり、実際の価格は地域や施工内容、オプションによって変動します。具体的な価格を知るためには、複数の建築会社から見積もりを取ることが重要です。
地域別の坪単価を知っておこう
地域別の坪単価を知ることも、家づくりを検討する際に重要です。
各地域ごとに坪単価が異なるため、その理由や具体的な価格を把握しておくことが、予算や土地選びに大きく影響します。
坪単価の地域ごとの違いには、土地の需要と供給、経済状況、交通アクセス、周辺のインフラや施設の充実度などのさまざまな要因があります。
具体的な価格は、地域名+住宅坪単価で検索をかけたり、建築メーカーサイトや不動産ポータルサイトなどを参考にして把握できますので、ぜひ調べてみてください。
地域別の坪単価を知っておくことで、自分の予算に合った土地や家づくりを検討しやすくなります。
坪単価を知っておく重要性とは
坪単価を知っておくことは、住宅購入や家づくりを考える上で重要です。
理由としてまず挙げられるのが、予算の立てやすさ。
家づくりの予算は、土地や建物の価格、設備費用、設計費など複数の要素で構成されていますが、坪単価を知ることで建物本体費用の目安が立てられます。
また坪単価を知っていると、他社との比較がしやすくなります。異なる土地や建物を比較する際に、坪単価は共通の基準に。比較検討する際に坪単価を使うことで、コストパフォーマンスの良さを判断できます。
ただし、坪単価を活用する上では注意点もありますので、次の章で具体的に解説します。
坪単価を上手に活用するポイント
ここまで解説してきたように、坪単価を知っていると、さまざまなハウスメーカー・工務店の比較がしやすくなります。
さらに上手に活用するために、気を付けたい注意点を抑えておきましょう。
坪単価で比較検討する際の注意点
坪単価で比較検討する際の注意点は、具体的に以下の通りです。
- 同じ坪単価であっても、その価格に含まれる設備や仕様が異なる場合があります。そのため、坪単価だけでなく、その数値がどのように算出されたものなのか、内容をしっかり確認しましょう。
- 坪単価だけでなく、諸費用や建築後のランニングコストも考慮することが重要です。価格の面だけではなく、建てた後のメンテナンス性やアフターサービスなども比較検討しましょう。
- 坪単価はあくまで目安です。最終的な費用は、自分の要望や条件に合わせて変動することがあります。
- 土地や建物の価格が異なる地域では、坪単価での比較は難しい場合があります。地域ごとの相場を把握しておくことが重要です。
本体価格と床面積から算出: 坪単価の正しい計算方法
坪単価を算出するには、本体価格と床面積が必要です。
- 床面積を坪数に換算します。
1坪は約3.3㎡に相当します。
たとえば、床面積が100㎡の場合、坪数は 100㎡ ÷ 3.3㎡ = 約30.30坪 となります。
- 本体価格を坪数で割る
次に、本体価格を坪数で割ります。
たとえば、本体価格が3000万円で床面積が100㎡の場合、計算は以下のようになります。
・床面積: 100㎡
・坪数: 100㎡ ÷ 3.3㎡ = 約30.30坪
・坪単価: 3000万円 ÷ 約30.30坪 = 約99万円/坪
このように坪単価を算出することで、住宅の価格を比較する際の目安となります。
ただし、設備や仕様の違い、外構工事、追加オプションなどにより坪単価は変動するため、複数の条件を考慮して総合的に判断することが重要です。
坪単価を活用して予算に合わせた家づくり
坪単価を理解しておくと、坪単価が高いなと感じた場合にも予算に合うように家づくりを見直すことができます。具体的な方法は以下です。
- 間取りの見直し: 不要な部屋を減らすことで、床面積を減らし坪単価を下げる=全体の費用を抑えることに繋がります。
- 設備や仕様の見直し: グレードを下げることで、費用を抑えることが可能です。
- 工事方法の工夫: 基礎や構造の工夫で建築コストを抑えることができます。
これらの方法で見直しを行うことで、坪単価の高い住宅でも予算内に収まるように検討することが可能です。ただし、これらは坪単価だけで判断すると、品質やデザインが犠牲になることがあるため、適切なバランスを考えることが重要です。
坪単価を上手に活用し、メーカーや工務店と相談しながら、自分たちの予算に合わせた最適な住宅選びを行いましょう。
まとめ
坪単価の活用は、予算に見合った家づくりに役立ちます。ただし、ハウスメーカーや工務店によって坪単価に含まれる設備や仕様などの内容が異なるため、考え方には注意が必要です。
また、家づくりを検討する上では、坪単価だけにとらわれず、品質やデザインも考慮してください。建築会社の信頼性や対応、アフターサービスなども含めての比較検討が大切です。
家づくりの検討が進んだら、次のステップとして、ぜひハウスメーカーや工務店と相談して、具体的なプランを立ててみてください。
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WriterCOZY Life Plus 編集部
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